タスポなどというくだらんモノが世に生まれるもっと前、現金さえ用意できれば誰でも自動販売機でタバコを買えた。
子供うたかたも例外ではなく、親戚の叔父さんに使われて近所の自動販売機まで二百何十円かのセブンスターを買いに行ったものだ。
駄賃ももらえたので帰りに商店へ寄って細長いパウチ型のぶどうシャーベットを買い頬張る。
が…子供うたかたにはサイズが大きく…大きくしゃぶりつくとクチの右端と左端をシャーベットの端の尖った入れ物で切ることになり流血。
話はそれたが…そのくらいタバコの自動販売機は身近だったわけだ。
社会人になった辺り、友人の弟『ガモヤ』連中を自動販売機にみた。
もっと幼かった時、よくちんちんを触るクセがあった為にガモヤ…だったかな?
数十分後に別な公園でもガモヤ連中をみて、気になったことがあったので後日聞いてみた。
「ガモヤ、あの日4人でったべ?後ろさ立ってったの見んだことねーやづでったばてけやぐ(友達)?」
「誰すか?あの時は3人で遊んでったっス」
08/18の日記おしまい
投稿日:2024/08/18(日)12:59:16
高校1年秋…ライブの日取りも決まり、合宿と言いたいだけのお泊り会を計画した。
藤崎に住むメンバーの家が選ばれ、そこで僕らはバンド練習そっちのけで鍋をつつく。
彼女とどうだとか好きな娘がどうだとかそんなくだらない会話が続いて数時間…僕は急に帰りたくなりメンバーに別れを告げ自転車に乗り帰路についた。
確か…23時を過ぎた頃合い…
田舎道は暗く、とても静かだ。
JR川部駅を横目に、その線路に沿うように走る細道をいく。
すると後方、駅のホームの方向から急に何かが走って来るような音がしだす。
「パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタっ!」
何かに追いかけられている…
誰かのいたずらかと思った。
最近近所の悪ガキが夜な夜な駅にたむろしているというような話もあったからね。
面倒だし後ろを振り返ることもなく僕は激チャリをする。
しかしその足音は僕の後方5メートルにくっついて離れない…
余談だが、バイク乗りの友達に並走してもらって僕が自転車で何キロ出せるかはかってもらったことがあるが…ママチャリで50キロくらいだった。
いっこうに引き離せなくて焦り出した頃、道なりに線路を横切ったところでその足音はパタリと止んだ。
何だったのか…
それにしても…激チャリについてくるなんて、やるやん
数日後僕がデットヒートを繰り広げた駅の道付近で、警察が何かを探しているのを見た。
週刊誌によるとこんな情報も。
ある病院から年老いた男性が抜け出して、川部駅で身投げをし電車に轢かれて亡くなったらしい。
男性が履いていた病院のスリッパですぐにわかったらしいと。
警察が探していたのは見つかっていなかった男性の頭部だったらしいが…後に電車の間から見つかったらしい。
08/17の日記おしまい
投稿日:2024/08/17(土)15:04:08
車の免許を取ってまずやった事といえば…秋田県大館市にあるいとく本店を見に行く事、または当時各地に点在していたアダルトビデオの自販機ツアー、そして肝試しスポット巡り。
岩木山の麓に『スペース21』というホテルの廃墟が残っている。
森深く雰囲気もあるため特にヤンキーやギャルは面白がって肝試しに訪れるわけだ。
あの夜僕らが行った時にも先客が数グループいた。
やかましいしやり過ごすことにして、駐車場に地ベタリアンをキメこみみんなで談笑すること数時間…
先客も皆帰り僕らだけになったのはいいが…なんせもうそんなテンションではない。
僕と数人は結局だるくなって駐車場で待ち、そのまま元気があった2人が廃墟へと行くのを見送る。
うぎゃーっ!!
うわーっ!!
楽しんでいるような声が聞こえる方に目をやりながら、変わらず談笑しながら彼らの帰りを待つ。
2階の窓から大きく手を振る人影が見え、待機組も手を振ってそれに応えた。
すると間髪入れずに2人が戻ってきた…。
「おい、じゃああいつ誰よ?」
「煽ってんべ?ボコる?」
息巻く友人に僕は言った。
「どーどー…そもそもあれって人って事で大丈夫?」
みんなで顔を見合わせ数秒間…急いで逃げ帰った。
08/16の日記おしまい
投稿日:2024/08/16(金)11:04:03